我が家は、2世帯で暮らす平屋の一戸建てを新築で建てました。間取りは4LDK・43坪の平屋です。我が家は、50代で平屋の一戸建てを建てることになったので、2階建てで2世帯という案も最初ありましたが、皆が高齢になったことを考えると階段の不憫さの問題が出てくるので、平屋という選択をしました。実際に暮らしてみて、平屋のデメリット、メリットなどをレビューしていきたいと思います。
平屋メリット・勾配天井
我が家は平屋の一戸建てを建てましたが、リビングは勾配天井にしました。勾配天井に出来るというのも平屋ならではのメリットなのではないでしょうか。
一般的な天井の高さは、2メートル40センチくらいだと思いますが、我が家のリビングの天井の高さは、一番高い所で、4メートル50センチくらいの高さがあります。家根の傾斜に沿って低い所は一般的な天井の高さと同じ2メートル、40センチくらいの高さです。一番高い所は、一般的な天井の高さの約2倍の高さがあります。
リビングの広さは14,5畳でそれ程広いとは言えませんが、勾配天井にしたことにより、とても開放感があり、実際の広さより広々見えます。勾配天井にして本当に良かったですし、家の中でも、お気に入りの空間になっています。
私の母が、2DKのアパートに暮らしているのですが、昭和の間取りの玄関入ってすぐに、キッチンと二間の間取りなのですが、母のアパートから戻って自分の家に着くと、やたら我が家が広く感じます。もちろんリビングの広さも我が家の方が広いのですが、勾配天井にしなければ、この空間は演出できなかったと思います。
平屋だからこそ、5メートル近い天井の高さを造ることができました。14.5畳のリビングですが、それ以上の広さと空間、解放感を感じることができます。狭い空間を広く見せる演出効果は大きいと思います。
平屋メリット・階段がない
我が家は50代で家を新築しました。現在は、私の母は一緒に暮らしていませんが、いすれ一緒に住むことを考えています。そうなると家に住む皆が高齢となり、2階建てにした場合、いずれ階段の上り下りも不憫となることを考えました。
私の親戚も近くに住んでいるのですが、2階建ての一戸建てに住んでいます。70歳過ぎの夫婦ですが、子供は二人いるのですが、子供たちは二人とも、結婚し、近隣の市に住んでいます。子供が誰か残ってくれるだろうと思い2階建てを建てましたが、子供達の仕事場所や、同居生活などの問題もあり、一緒に住むことはなく、2階も使うことは無くなってしまったそうです。
高齢の夫婦二人になると、一階の生活で充分ですよね。私の実家も、今では2階は使うことはなくなってしまいました。子供も、仕事などで家を離れていくと2階は、小さい頃は必用と感じるかもしれませんが、高齢になると2階は使うことがなくなってしまいます。
そして、高齢になってくると多くの人が、膝が悪くなってしまいます。軟骨がすり減ってしまうそうなのですが、私の母も75歳くらいの頃から、膝が悪くなり、両膝に人工関節を入れています。そうなると階段の上り下りが大変です。できなくはないですが、階段で転んだりしたら、もっと大変な事になってしまいますよね。
私の職場の人も、親が階段で転んで入院したそうです。年を取って階段を使うのは、足を鍛えられるというメリットもあるかもしれませんが、長い目で見て、2階建てよりも、平屋の方がメリットが大きいと感じたので、2階建ての選択肢も最初ありましたが、平屋の一戸建てを造ることにしました。
平屋デメリット・プライバシー
我が家は2世帯で平屋を建てることにしましたが、やはり、2階建ての2世帯の方がプライバシーは保てると思います。平屋だと共同スペースが多くなります。我が家は、玄関、風呂、LDKは2世帯共同です。
家族構成は、一世帯は、妹夫婦(旦那、妹、成人子供)もう一世帯は私一人です。妹の旦那は単身赴任なので、ほとんど家にはおらず、一カ月に一回か、2回帰ってくる程度なので、実際は3人で暮らしているのがほとんどです。あまりない例のない世帯構成ですが、いずれ私達の母も一緒に暮らす予定です。
2階建てにすれば、風呂は共同にしたとしても、一世帯づつ、一階と2階で分ければ、一階に住む世帯の人は、2階に上がることはまずないですよね。玄関も2つにすれば、更にお互いのプライバシーも保てることができます。
我が家は、共同のスペースが、玄関、風呂、キッチン、リビングと共同のスペースが多いので、食事は2世帯で一緒に食べることにしています。仕事などで時間が合わない時は、もちろん別々に食べますが、食事が一緒でもまったく問題はなく暮らせています。
しかし、お姑さんと2世帯で暮らすという世帯構成でしたら、2階建てにして2世帯で暮らす方が、プライバシーは保てますよね。私の職場の人も、お姑さんと2世帯で暮らしていますが、一階は旦那さんのお母さん、2階はご夫婦と子供で、世帯を1階と2階で分けて生活しています。キッチンは1階と2階にあるそうです。キッチンはお姑さんと一緒だと、やはり気を使いますよね。この場合はキッチンは世帯で分けた方がいいのではないでしょうか。我が家は、姉妹なのでキッチンは共同でもその辺は上手くいっています。平屋でお姑さんと2世帯で暮らすとなると、プライバシーを保つのは、広めの敷地がないと厳しいかもしれませんね。
平屋デメリット・基礎工事・屋根
平屋を建てる場合、2階建てよりも土地の広さが必要となり、基礎工事も2階建てより費用が高くなります。我が家はもともと、地目が山林で、木が植えてあった土地を伐採して家を建てました。ですので土地の広さは、平屋を建てるだけの広さとしては充分にありました。
家を建てるなら、平屋で建てたいという希望は最初からありました。ただ、2世帯で暮らすので、プライバシーの問題で、2階建てにしようか、平屋にしようか迷いましたが、最終的には平屋で建てることを決めました。
土地の広さは確保できたとしても、平屋ですと2階建てよりも基礎工事が高くなってしまいます。予算がありますので、土地の広さはあったとしても、5LDKや&6LDKにしたら、基礎工事だけでも相当な金額になってしまいます。予算内で収めるには、4LDKがギリギリの予算内の間取りでした。
また平屋ですと、家根も2階建てに比べて金額が高くなります。平屋は横に長くなる分、家根もそれに伴い広くなりますが、2階建ては縦の空間なので、基礎工事と屋根の値段は、平屋よりも安く済みます。平屋は、屋根と基礎工事の金額が高くなってしまうデメリットがあるといえるでしょう。